異業種の参入が著しい高齢者向けサービス事業ですが、また新しい支援サービスが誕生です。
さかのぼること11月17日、東京都を中心に展開する城南信用金庫は、高齢者向け支援サービス『いつでも安心サポート』の提供をスタートしました。
高齢化による判断力の低下などから、何かとトラブルに発展することの多い高齢者の財産管理。
この問題に対する支援・備えとして誕生したのが、今回ご紹介する『いつでも安心サポート』となります。
現時点で受付中の『いつでも安心サポート』の内容は下記の通り。
上記以外にも、信用金庫職員がお客様宅に積立金の集計へ行く際に安否確認も行う「見守り定期預金サービス」なども開始していく予定とのこと。
金融機関ならではの便利なサービスが、続々誕生しそうですね。
「杓子定規な対応」「融通が利かない」
金融機関に対して、このようなイメージを抱いている方は多いのではないでしょうか?
人様のお金を預かる立場として、ルールに則って粛々と業務にあたることはもちろん大切なことです。
そういった意味でいえば、先ほど述べたようなイメージは、金融機関の方たちがルール通りに真面目に働いている結果と捉えることもできるかもしれません。
一方で従来のルールに従うだけでは対処しきれない問題というのも当然あります。
冒頭で述べた高齢者の財産管理についてもその一つといえるでしょう。
本人は高齢で自宅から出ることも出来ないのに、本人が来店しないと手続きができないといわれた……。
ご高齢者のご家族の方などで、このような歯がゆい思いをされた方は多いのではないでしょうか?
今後ますます加速する社会の高齢化の中で、このようなトラブルはさらに増えていくものと思われます。
金融機関側もそうした問題に対して、何らかの対処をしていく必要が出てきたといえるでしょう。
もちろん金融機関側にルールを曲げて、個別判断によるお金の出し入れをしろと言っているのではありません。
高齢化を踏まえて、それに適したルール作りが必要なのだと思います。
今回の城南信用金庫の新サービスは、そういった取り組みの一つであるように思えます。
地域とのつながりが強い信用金庫による、高齢者向けの新サービス。今後の展開に期待です。